農薬の使用履歴の記録方法|何を書く?どう管理する?
農薬の記録は、なぜ必要?
最近は、農薬の使い方や記録について、国や道府県、市からの指導が強まっています。記録をきちんと残しておけば、聞かれてもすぐ答えられて安心です。
農薬は、作物ごとに「使える量」「希釈倍数」「使える時期」「使える回数」が決まっています。
決まりを守って使えば、安心して出荷できます。
記録があれば、あとから「いつ・何を・どれだけ使ったか」をすぐ確かめられます。
農協や直売所、スーパーとの取引、GAPの審査で記録を求められることもあります。
万が一問題が起きたときにも、正しい生産履歴があなたを守ってくれるはずです。
国が決めている「記帳する項目」
国の省令で、記帳する5つの項目が示されています。アグリハブなら、この5つをかんたんに記録できます。
(農薬を使用する者が遵守すべき基準を定める省令 第9条)
- 農薬を使った年月日
- 農薬を使った場所(畑・ハウス)
- 農薬を使った作物
- 使った農薬の種類または名称
- 単位面積あたりの使用量、または希釈倍数
書き方と記入例
- 年月日:散布した日。時間や天気も書くと、あとで見返しやすくなります。
- 場所:畑やハウスの名前。毎回同じ名前を使います。ハウスは棟の番号まで書きます。
- 作物:作物名。品種や作型まで書くと便利です。
- 農薬名:ラベルどおりの商品名。
- 使用量・希釈倍数:「1,000倍」「10aあたり3kg」のように単位まで書きます。
記入例(トマト)
- 10月3日 朝(晴れ)/第2ハウス/トマト(促成)/〇〇水和剤/2,000倍・10aあたり200L
- 対象:灰色かび病/この成分は今作2回目(上限3回)/収穫前日まで使える
- 散布した人:本人
アグリハブなら、農薬を選ぶだけで、この形の記録がその場で残ります。
あわせて書いておくと便利な項目
- 散布した量(タンクの水の量、散布した面積)
- 対象の病気・害虫
- 収穫前日数(収穫の何日前まで使えるか)
- 使った回数と、成分ごとの回数
- 作業した人
決まった項目だけでなく、これらも残すと、次の防除の計画が立てやすくなります。
防除日誌と農薬使用記録簿のちがい
呼び方は地域でちがいますが、中身はほぼ同じです。
農薬使用記録簿は、散布したことを残すものです。
防除日誌は、それに加えて「病害虫がどれだけ出ていたか」「効いたか」も残すものです。
JAや部会に決まった様式がある場合は、その様式で出します。
アグリハブの生産履歴帳票では、求められる基準が全て含まれているため、多くの提出先にそのまま提出することができます。
成分ごとの使用回数も数えます
農薬の回数は、商品ごとだけでなく、有効成分ごとにも上限があります。
ちがう商品でも、同じ成分が入っていれば回数を合わせて数えます。
たとえば、同じ成分を含む農薬Aと農薬Bを1回ずつ使うと、その成分は2回使ったことになります。
アグリハブなら、成分ごとの回数を自動で数えるので、上限の管理もかんたんです。
混合剤・種子消毒・買った苗の数え方
- 混合剤:入っている成分それぞれを1回ずつ数えます。
- 種子消毒・育苗:そのときに使った農薬の回数も合わせて数えます。
- 買った苗:育苗中に使った農薬を、買ったお店で確かめておきます。
作物が多いほど、手で数えるのは大変です。アプリにまかせると安心です。
収穫前日数も記録しておく
農薬には「収穫の何日前まで使えるか」が決まっています。
散布した日と収穫前日数を記録しておけば、いつから収穫できるかがすぐわかります。
収穫が続く作物ほど、記録が役に立ちます。
よくある記録のまちがい
- 回数を商品ごとにしか数えていない → 成分ごとに数えます。
- 希釈倍数だけで、散布した量を書いていない → 倍数と量をセットで残します。
- 1週間分をまとめて書く → 記憶があいまいになります。散布したその日に書きます。
- 畑の名前が毎回ちがう → 同じ名前にそろえます。
アプリなら、畑や農薬を一覧から選ぶので、書きまちがいが起きにくくなります。
記録の方法を比べる:紙・Excel・アプリ
紙のノート・防除日誌
すぐに始められます。
ただ、回数の数え直しや、あとで探すのが大変です。
Excel
集計や並べかえができます。
ただ、畑ではその場で書きにくく、成分ごとの回数は自分で式を作る必要があります。
アプリ
畑でその場でスマホに記録できます。
回数の計算や、過去の記録の検索をアプリにまかせられます。
無料で、今日からすぐに始められます。
アグリハブなら、成分ごとの回数を自動で計算
アグリハブは、農家が作った無料の農業アプリです。
農薬を選んで記録するだけで、使用回数と成分量を自動で数えます。
使った日付・場所・作物・希釈倍数・使用量も記録して、あとから見られます。
この自動計算のしくみは、株式会社Agrihubが開発し、特許を取得しています。
記録は家族やスタッフと一緒に使えて、リアルタイムで共有されます。
無料プランでも、記録は期間の制限なく見られます。
記録は生産履歴やGAPにも使える
出荷先がアグリハブクラウドを導入していれば、生産履歴を自動で出せます。CSVでの出力も無料です。
JGAP・GGAPなど、あらゆるGAPに対応しています。
農薬の管理が複雑な特別栽培にも使えます。
記録を出してと言われたら
- 出す先の様式と締め切りを確かめる
- 作付けごとに、防除の記録に抜けがないか見る
- 成分ごとの回数と、収穫前日数を確かめる
- 様式に書き写す、または出した記録を添えてよいか聞く
- 出した控えを、自分の記録と一緒に残す
記録の出し方は、むずかしく感じることもあります。困る前に、アグリハブでかんたんに記録しておきましょう。
アグリハブを使えば、正しい農薬をかんたんに選んで使えます。まちがえると出荷停止になることもあるので、問題が起きる前にアグリハブでしっかり管理しましょう。
よくある質問
Q. 農薬の記録は、どうして残したほうがいいですか?
A.国の省令で、記帳に努めることが決められています。出荷先やGAPで求められることも多いです。
Q. 最低限、何を書けばいいですか?
A.日付・場所・作物・農薬名・使用量(または希釈倍数)の5つです。
Q. 成分ごとの回数は、どう数えればいいですか?
A.アグリハブなら、成分ごとの回数を自動で数えます。
Q. 記録はどのくらい残せばいいですか?
A.出荷先やGAPの決まりによります。記録はためるほど、自分の農業経営に役立ちます。アグリハブなら無料プランでも、記録を期間の制限なく、いくつでも保存して見返せるので安心です。
Q. JAの様式があります。アプリの記録はどう使えますか?
A.多くの農家さんが、アグリハブの標準帳票を無料で出力して、JAなどの出荷先に出しています。まずはアグリハブに記録して帳票を出力し、出荷先に相談してみてください。
Q. 特別栽培の混合剤は何回と数えますか?
A.入っている成分それぞれを1回ずつ数えます。アグリハブの特別栽培の機能を使うと、自動で数えられます。