AGRIHUB

アグリハブクラウド導入で、農薬・肥料の使用状況の検証作業を効率化。若い担い手とのコミュニケーション活性化も実現。

JAびらとり

びらとり農業協同組合(JAびらとり)

さん

にインタビューしてきました!

Profile

びらとり農業協同組合(JAびらとり)

都道府県: 北海道
従業員数: 88名
主要品目: 桃太郎トマト(102ha)、きゅうり(5ha)、青果以外では水稲・畜産
栽培面積: 703戸(うち、桃太郎トマト出荷者数 148戸)

課題:

  • 導入コストを抑えて、農薬適正使用管理システムを導入したい
  • 農薬・肥料の使用状況の検証作業を効率化したい
  • 組合員の農業日誌作成の手間を減らし、事務作業の圧縮につなげたい
JAびらとりさんについて教えてください。

JAびらとりは、北海道沙流郡平取町および日高町富川地区を管内とする農業協同組合です。私たち営農生産部青果課が担当している「びらとりトマト」などの青果のほか、「びらとり和牛」などの畜産、水稲も主力の品目です。青果は桃太郎トマトが作付面積102haを占めるほか、きゅうりや寒締めほうれん草、かぼちゃ、メロン、キャベツなどの生産者もいます。トマトはハウス栽培で、毎年4月末頃から出荷が始まり、11月20日頃まで続きます。

組合員は農協全体で703戸、そのうちトマトを出荷しているのは148戸です。平均的なトマトの作付面積は2,000坪(6.6反)ほど。農業の盛んな地域ではありますが、後継者不足は否めない状況で、組合員の平均年齢は60歳ほどです。

導入コストを抑えて、農薬適正使用管理システムを導入。

アグリハブクラウドの導入経緯をお聞かせください。

私たちJAびらとりでは、2006年頃より組合員からの生産履歴提出を開始しました。当初は全組合員に紙の用紙を使って記録・提出してもらい、記載されたデータをJAびらとりで改めて記録するという形を取っていました。この作業を簡略化できないかという考えから、2022年にアグリハブクラウドの導入に踏み切りました。ご自身の農業で既にアグリハブを利用していた役員の方からの提案がきっかけでした。

アグリハブクラウド導入後は、組合員さんにアグリハブ利用か紙での提出かを選んでもらう方式としており、現時点では全体の約1/3となる50戸ほどにアグリハブを利用いただいています。

JAびらとりのトマトハウス栽培の様子
導入にあたり、反対を受けることはありませんでしたか。

紙での提出も引き続き可能としたことで、大きな反対などはありませんでした。また、他社のサービスでは多額の導入コストがかかることが懸念でしたが、アグリハブクラウドは導入コストが低かったのが導入の決め手でした。アグリハブのサービス自体は、組合員さん個人でも無料で試せるため、その意味でもスムーズな移行を促しやすかったです。

導入にあたっては、部会長から部会としても進めていきたいという意志表示があり、部会からも費用の一部を助成していただきました。これにより組合員さんの負担額は最小限に済んでおり、導入したい方にとってのハードルを低くすることができています。

組合員の皆さんには、どのようにして導入をサポートされましたか。

毎シーズンが始まる前に、「アグリハブにしませんか?」という案内を作成し、組合員の移行を促しています。また、農作業ができない冬の時期に、アグリハブ代表の伊藤さんを招いてオンラインの講習会をしてもらい、この場でも登録を促しています。

正直なところ、私の感覚としてはそこまで積極的な普及活動をしたわけではありません。にもかかわらず想定以上の組合員の方々が初年度から使っていただいたので、アグリハブのようなシステムの導入を待っていらっしゃった方が多かったのかなと感じています

さらに、2年目となる今年は、組合員の間で便利さを聞きつけて利用が広がっている印象です。日頃スマホを利用している方であれば、60代ぐらいの方までは切り替えが進んでいます。

農薬・肥料の使用状況の検証作業を効率化。

アグリハブクラウドの運用体制をお聞かせください。

アグリハブクラウドの運用はほとんど私一人で行っています。実際の作業としては週1回チェックして印刷する程度しか必要ありません。用紙での提出の場合はデータに起こす必要があるため、入力作業を事務員の方に行っていただく必要がありましたが、アグリハブでは必要ないため、事務効率の改善に大きく繋がっています

組合員さんからの質問や問い合わせは大変ではないですか。

アグリハブは農家さん向けのアプリの使い勝手が良いので、そもそも問い合わせはそこまで多くはありません。使い始めや新しい薬剤を利用する際などに質問を受けることがあるかなという程度です。質問の内容も私が答えられる範囲のことが多いですが、どうしても解決できなかった場合にはアグリハブのサポートに連絡してすぐに対応をしてもらっています。用紙での提出の場合は長年実施していることもあって質問こそ受けないのですが、その代わりに打ち込みがあるので、全体で考えるとアグリハブクラウドのほうが対応工数が少なく手間が少ないと感じています。

アグリハブのアプリを利用する組合員さんにとっても、不明なことはアグリハブのLINEのサポート窓口に問い合わせることができるので、不安や懸念なく使っていただけていただいているようです。

アグリハブクラウドに保存されたデータはどのように活用されていますか。

基本的には、組合員さんが出荷する農産物の農薬・肥料の使用回数や使用量、成分といった内容が、基準を満たしているかどうかを検証するために活用しています。さらに、クリーン農業によって生産された生産物に対する北海道独自の認証制度「YES!clean」に基づき、農薬・肥料の使用回数と肥料成分を一つの表にまとめています。このような情報は、産地点検を求めている出荷先に提出する場合もあります。さらに、アグリハブの利用により蓄積した情報を管内の普及所に提供することで、日焼け果の課題解決を目指す取り組みも始めています。

アグリハブクラウドでの生産履歴検証・YES!clean認証管理画面

組合員の農業日誌作成の手間を減らし、事務作業の圧縮を実現。

農家さんからの声を教えてください。

農薬の散布作業を行うときに、その場で適正使用ができているかの確認や散布量の計算ができるのが便利だと聞いています。虫が多い時期など、どうしてもすぐに農薬を散布したくなるケースがあります。アグリハブを使うことで、下調べや計算のために作業場に戻ることなく作業を始められます。

また、作業内容を圃場でその場で記録でき、提出の手間がないことが助かるとの声もいただいています。圃場で紙に記録すると雨や水がかかって読めなくなってしまうため、これまでは作業場に戻って作業記録をつけることが一般的でした。しかも紙の場合は出荷場に持って行って提出する必要があり、当然ながら紛失のリスクもありました。このような一連の事務作業は負担感が大きかったようで、圃場で作業した際にその場でアグリハブに記録でき、都度の提出も不要なのは、想像以上に便利に感じていただけているようです。