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POSレジとの連携により、生産履歴管理と販売用バーコード発券を一気通貫。 検証作業の事務工数を削減し、出荷までのタイムラグを短縮。

美菜恋来屋 支配人 榎本庄吾様

美菜恋来屋

さん

にインタビューしてきました!

Profile

美菜恋来屋

都道府県: 兵庫県
従業員数: 321名
主要品目: 玉ねぎ、レタス、キャベツ、トマト、ミニトマト
栽培面積: -

課題:

  • 少量多品目の生産履歴管理に最適なシステムを導入したい
  • POSレジとの連携により、生産履歴管理と販売用バーコード発券を一気通貫したい
  • 検証作業の事務工数を削減し、出荷までのタイムラグを短縮したい
美菜恋来屋さんについて教えてください。

兵庫県南あわじ市に2015年にオープンした、淡路島の海、山、野の幸を販売する直売所です。特産品の淡路島たまねぎのほか、レタス、キャベツ、はくさい、米などの農産物、乳製品や畜産物、ハモ・アジ・桜鯛などの水産物を販売しています。美菜恋来屋の年間売上額は5億8,600万円、入場者数は約58万人であり、特に特産の淡路島玉ねぎは年間9,000万円と、全国一の売上を誇ります。

アグリハブクラウド導入にあたり、他社のシステムとの比較はされましたか。

複数の他社のシステムを検討しましたが、私たちに最も合致していたのがアグリハブクラウドでした。そもそも淡路島の農業は米、淡路島たまねぎ、レタス、キャベツ、はくさい、米等を組み合わせた3毛作路地栽培が主体です。また、大産地ながら大規模化・法人化は進んでおらず、一戸あたり・圃場一枚あたりの耕地面積が狭い傾向にあります。このため、圃場の1畝ごとに栽培品目を変えて年間数十種類の作物を生産している農家さんも多くいます。

他社のシステムは、大規模な稲作や麦・大豆の管理を主眼に置いていたり、果樹の管理に強みがあったりといったケースが多く、このような少量多品目の園芸品目の管理はそもそも難しいか、カスタマイズに多額の費用がかかる状況でした。一方でアグリハブクラウドは、少量多品目の園芸品目の管理を強みとしており、かつ、POSレジとのAPI連携が可能で農薬取締法の禁止5項目にもほぼ対応していたため、出資者である全農・淡路島農協とも相談のうえ、導入を決めました。

美菜恋来屋の直売所店舗外観と農産物売り場の様子

POSレジとの連携により、生産履歴管理と販売用バーコード発券を一気通貫。

アグリハブクラウドの導入状況をお聞かせください。

アグリハブクラウド上で栽培履歴を管理・チェックし、その結果問題なければ自動でPOSレジに反映し、問題ない商品のみバーコード発券が可能になる運用としています。アグリハブの運用を担当している社員は2名ですが、ほとんどの作業が自動で完了するため、社員によるチェックは1日1回程度に抑えることができています。

 アグリハブクラウド導入後も、紙での栽培履歴の提出も引き続き受け付けており、現在は40名程度の農家さんにアグリハブに切り替えいただいています。

システムの開発はスムーズに進みましたか。

生産履歴管理システムの導入は2018年9月頃から検討していましたが、私たちの要望に合致するシステムがなかなか見つかりませんでした。前任の久田支配人のもとアグリハブクラウドを検討開始したのは2021年9月で、2022年1月には試験運用・2月には本番運用を開始することができました。アグリハブクラウドとPOSシステムとのAPI連携は、アグリハブとPOSシステムを管理しているトナミシステムソリューションズ(TSS)との間で実施していただき、約3ヶ月で開発が完了しました。

アグリハブクラウドとPOSシステムのAPI連携構成図
農家さんにはどのようにして普及を進めたのでしょうか。

アグリハブクラウドの試験運用開始時にアグリハブ代表の伊藤さんによる操作研修会を開催したほか、新たに利用を希望する農家さんには、アグリハブの操作マニュアルを渡して案内しています。農家さん同士の口コミでも、アグリハブの利便性が広がっているようです。60代ぐらいまでの方であれば問題なく使えている印象で、なかには70代で使っている方もいらっしゃいます

検証作業の事務工数を削減し、出荷までのタイムラグを短縮。
農家さんとスタッフとの接着密度が上がる効果も。

アグリハブの導入効果はいかがでしたか。

生産履歴を紙で提出してもらった場合は、70代の農協OBが手作業で1日2時間ほどかけて検証作業を行っています。事務作業の工数がかかるだけでなく、手作業での検証は経験が必要なうえに、経験を積んでも基準自体の変更や珍しい品目への対応など、どうしてもノウハウを構築しづらい部分もあります。アグリハブクラウドは生産履歴の検証作業をすべて自動で完結できるので、とてもありがたいです。また、紙の場合は季節の変わり目に作業量が増える傾向にありますが、アグリハブクラウドでは季節の変わり目もスムーズであることも大きいです。コスト的にも、農家さん1名あたり6,000円/年程度で実現できているので、必要経費として受け入れやすいと考えています。

農家さんにとっては、どのような効果がありましたか。

農家さんにとっても、単に紙の提出が不要になるだけでなく、美菜恋来屋のスタッフによる手作業での検証作業を待つ必要がなくなるため、タイムラグが短縮できるというメリットがあります。紙の提出の場合は出荷前日の午前中が締切ですが、アグリハブクラウドの場合は当日早朝4:20までに登録ができていれば、当日の出荷に間に合わせることが可能です。

また、アグリハブの導入により、私たち美菜恋来屋のスタッフと農家さんとの接着密度が上がったのが、予想外の効果でした。美菜恋来屋の出荷者のなかには、毎日商品を出している方もいますが、そうでない方も数多くいらっしゃいます。どんな農家さんがどんな商品をだしてくださっているのか改めて知り、皆さんとコミュニケーションを取れる機会が増えたことがとても良かったと感じています。

美菜恋来屋スタッフと農家さんとのコミュニケーション風景
お話ありがとうございました。最後に、今後、アグリハブに期待することがあればお教えください。

今後もアグリハブの利用が広がってほしいです。美菜恋来屋の出荷者についてもそうですし、今後農協―出荷者―美菜恋来屋の3者での情報連携ができるようになるとより望ましいと考えています。いまはどんなことでもスマートフォンでできるようになった時代です。過渡期だとは思いますが、徐々にでもシステム化が進むことで事務作業も減っていくと良いなと思っています。

データの蓄積は、昨年以前の情報を参考にして肥培管理を行うなど、農家さんの技術の向上にも繋がります。私たちも、アグリハブクラウドによる生産履歴システムの運用を通じて、安全安心への取り組みを消費者への価値として堂々と伝えていくための努力を続けてまいります。