いちごの定植で気をつけること
いちごの定植(苗を本ぽ=栽培するほ場やベンチに植え付ける作業)で気をつけたい点を、農研機構・県・JAの資料で比べました。いつ植えるか → どの苗を → どんな本ぽに → どう植えて → 植えた後どう守るかの順に、各機関の見解が一致する点と違う点を整理しています。数値はいずれも、各資料が対象とした条件での目安です。
現場チェックリスト(定植前〜活着)
ここまで紹介した各資料の内容を、定植の流れにそって確認項目にまとめました。
- 時期:一季成りの促成・超促成では、花芽を検鏡して分化を確認したか。四季成りでは、作型どおりの定植時期か(栃木県安足農業振興事務所、農研機構ほか、栃木県「なつおとめ」)
- 苗の選別:病斑のある株・発病株の周辺株・生育の悪い株を除き、黄化した葉や病葉を取ったか(佐賀県農業技術防除センター、栃木県安足農業振興事務所、JA埼玉中央)
- 定植前の防除:うどんこ病・炭疽病・ハダニ類の防除を定植前に済ませたか。農薬は最新の登録内容とラベルを確認したか(佐賀県農業技術防除センター、栃木県安足農業振興事務所、JA埼玉中央)
- 基肥:残肥・土壌診断・作型・品種を踏まえた量を、定植予定の10日前までに施したか(栃木県「とちおとめ」、栃木県安足農業振興事務所、福岡県農業総合試験場)
- 事前のかん水:定植前日(高設では2〜3日前)に、ほ場・培地へ十分にかん水したか(栃木県安足農業振興事務所、農研機構ほか)
- 植え方:株間・株の向き(ランナー痕を畝の内側へ)・深さ(芯葉を埋めず、浅すぎず深すぎず)が地域の指針どおりか。巻いた根はほぐしたか(農研機構ほか、奈良県、JA埼玉中央)
- 活着までのかん水:定植直後から、クラウン付近が乾かないようこまめなかん水を始めたか(栃木県「とちおとめ」、JA埼玉中央)
- 暑さ対策:遮光・換気・循環扇・細霧冷房などの準備があり、遮光しっぱなしにしない計画になっているか(農研機構ほか、JA埼玉中央、栃木県農業試験場)
- 活着後:マルチを張る時期や、四季成りの摘花房など、作型に合わせた次の管理を確認したか(JA埼玉中央、栃木県「なつおとめ」)
紹介した数値や時期は、各資料が対象とした品種・地域・作型での目安です。実際の管理では、お住まいの地域の最新の栽培指針や、普及指導機関・JAの情報もあわせて確認してください。
農研機構ほか 北海道|高設
現地で技術を導入する際は、地域での実証で適応性を確認してから導入する。